私は幼い頃、お花屋さんやバレエ・ダンサーに憧れていました。
でも具体的に何がしたいのか漠然としていて、大学卒業後しばらくはOL生活を送っていました。
転機が訪れたのは22歳のとき。
知人に「ファッションショーの舞台に立ってみない?」と誘われた事です。
たった15分のステージのために、多くのスタッフが数か月前から情熱をもって舞台を作り上げる。
そしてモデルはその思いを背負ってステージに上がる...。
こんな素晴らしい世界はないと感激しました。
ちょうどその頃、大好きだった父が突然病に倒れ、他界しました。
「一日一日を思いっきり生きなさい」
そんな父の言葉も重なって、本格的にモデルの世界に飛び込みました。
どうせやるなら、以前から憧れていたフランスの空気を感じたくて、思い切って単身パリに渡りました。
言葉も喋れず、所属事務所のあてもなく。
パリでは3年間暮らしましたが、ほとんど自炊生活でした。
お金をかけずにマルシェでお買い物をして、シンプルな食材でも華やかな料理になるよう工夫して楽しんでいました。
また、パリではホームパーティが多く、ゲストに喜んでもらうための”おもてなし”の演出がちりばめられています。
私が提唱するフレンチ薬膳のベースはここにあります。
フレンチと薬膳を融合させたのは、家族がきっかけです。
ホテルオークラのフレンチレストラン「ラ・ベル・エポック」でシェフを務めていた父。
私は書斎に並ぶ世界各国の料理本を暇さえあればめくり、父が作る繊細かつ華やかな料理に触れては感動していました。
薬膳との出会いは母がきっかけです。
パリに住んでいた頃、太陽のような存在だった母が病に倒れました。
「なんとか母を助けたい。薬以外に頼れるものはないか...」
このとき出会ったのが、食事で病気を予防・回復できる薬膳だったのです。
母の病と父の仕事、そしてパリでの食卓。
フレンチ薬膳はかけがえのない人と、かけがえのない時間を過ごしてきた、私の人生そのものです。
そんなフレンチ薬膳を日常に取り入れて頂き、美しく健康な体で自分を守ってほしい...。
それが私の願いです。
飲むサラダスープ レシピ提供
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